ポリネシア神話

ハワイ神話


 ハワイに人がやって来たのは、紀元100年前後より…

 主にポリネシアから…タヒチやトンガ、サモアからカヌーに乗ってやってきたので、思想や信仰する神様も似ています…というか、元々、同じだったものが、それぞれの島の文化や環境で少しずつ表現や名前が変わってきたんでしょうね…


 ハワイでも有名な『パパ&ワーケア』の創世神話…元よりポリネシアに伝わる創世神話なのですが、パパ(珊瑚礁、土台)は→ケレ(堆積物)やそのままパパと言う名前で…ワーケア(タヒチより伝わる男性神の名アーテアが変形したと思われる)は→リム(海藻)やランギと言う名前で登場します…


 その昔…この世は混沌とした真っ暗なポーの世界が広がり何もありませんでした…やがてこの中でうごめくものが出始め次第に明かりと熱が生まれました

 そうして天である天空神ランギと大地である地母神パパが現れたのですが、二人は愛し合っていたためお互い離れたくなくしっかりと抱き合っていました…その為、この世は闇の世界でした…

 二人はタンガロア(カナロア)をはじめ、様々な神様を生んだのですが、両親の抱擁に困った子供達は二人を引き離そうと計画します…

 しかし、計画意見が合わず喧嘩となり、暴風や雷鳴、大雨…といった荒れ狂う自然現象を発生させました

 そんな中、タネ(カネ)が逆立ちし、足で天を蹴り上げると、天地は分かれポーの暗闇の世界にアオの光の世界が差し込み、昼と夜ができました

 別れ別れになった天地は、お互いを想い、地母神パパの悲しみの溜息は霧となり天のランギまで昇り、天空神ランギの嘆きは涙の雨となり地に降り注ぐようになりました

 その後、二人の子供達の神々は、自然や天体、人間を創造しましたとさ…


 ところで…『パパ』は海の岩、海の堆積物(珊瑚礁)ということなのですが…これは日本神話の『オノゴロ島』と同じ感覚ですよね…

 しかし…人間の生命の誕生は岩や土から…ということは今では科学的に立証されていますが…大昔の人たちはどこからソレを知ったのか…?細胞や魂の記憶ですかね…??

 

 アニミズム…同じ感覚を持つポリネシアと日本ですから、何かと『そうだよね〜』とうなずける場面が多く気付かされます…


 今日はハワイよりもっと昔の神話でした


〜Aloha〜