Hawaiian Mele

Hawaiian Mele

『Pūpū Aʻo Ewa』

 カラカーウア王はハワイの伝統文化を復興させたことで有名です
  自身は作詞作曲もするほどの音楽好きで、作詞作曲のコンテストを開き、市民にも新しい曲を求めたほど…
  また、それまで公にすることを禁止されていたフラのイベントを何日にもわたり開催したりと…ハワイに住む市民みんな巻き込み音楽を心から愛した人物でした

  18世紀後期、作詞作曲のコンテストを開いた時に入選した曲が
『Pūpū Aʻo Ewa』
  当時のハワイは、アメリカの政治介入やハワイアンの人口減少など、様々な問題がおこっていました…
   ハワイアンによるハワイアンの為のHawaiiを!
   カラカーウア王はそんな想いを胸にあらゆる方面でその陽気な性格を生かし王国存続のため生涯を費やしました

   この歌詞は、アメリカ海軍に永久租借される真珠湾の辺りの自然がどれほど愛されているか…どんな山があり、どんな風が吹くか…変わりゆく湾の姿をメレに残す作詞の心情が伝わってくるようです

  ケアリーが歌うバージョンでお馴染みですが…このメレ、英語バージョンの『Pearly Shells』のほうがピンとくる方も多いのでは?

  では、英語バージョンですが…
原曲と同じように真珠湾の辺りの土地と自然を直訳して歌っているかというとそうでもない

『真珠貝
    海からやってくる
    太陽に輝き
    砂浜を覆う
    ……………
    私の心は伝えます
    「大好きだよ」と
    素敵な真珠貝よりもね、
    ずっとずっと大好きだよ』

な感じの歌詞…

  ほぼ乗っ取った感じのこのエリアを、綺麗に歌に仕上げたアメリカ人…大ヒットソングで馴染みがあり、今も良く歌われフラの定番でもありますが…複雑な気がします
  
   この曲がこういう形であれ後世に残り、原曲までも見直されることになることについては…、結果、良かったのかもしれません

  Hawaiian Mele はカオナという隠された意味が含まれる『謎解き』のような歌詞…それは何だろう?と突き詰めていくと、色々なハワイアンの歴史や事情までも知ることになるので…やめられません…

   今、世界で起こっている色々な問題…浮き彫りにはなっていない裏の事情…そんなことが頭をよぎり…
  今回はちょっと考えさせられました

〜Aloha〜

世界が平和になりますように…