入墨文化

Kākau『入墨』

  フラを踊るカネダンサー(男のダンサー)の身体に入墨を施しているのをよく見かけます
  入墨は世界各国に古くから伝わる伝統芸術で、英語の『Tattoo(タトゥー)』はポリネシア語の『Kākau』が語源だと言われています

  ポリネシア一帯にも古くから入墨技術があり、その技術はあの世から伝わったと語る神話がいくつか残されています
  入墨は、一つの集団に属している印であり、その集団に忠誠を誓う証しでありました…ある種「家紋」のようなもの…ですから、形模様はある程度 決まっていて、今日のような好きな図柄を選ぶというオシャレ感覚ではなく『生きる証』としての意味合いを持ちます

  王や酋長などの権威の象徴となるものや、逆に奴隷や受刑者の印 なども…
  入墨は色々ありますが、ポリネシア一帯ではたいてい幾何学模様で聖なる形が多く、そのような形や模様は遺物や土器などにも残っています

  小さい頃よりその印は入れられ、集団の一員となる…そして、年を重ね幾つかのイニシエーション(成人や結婚等の人生の節目)を迎える度に彫られる…
  その方法は、皮膚を竹等のナイフで切り裂き、珊瑚を砕いた粉を切り込みに入れ凹凸を付け模様を施す方法と、切り込みにタコのスミ等を入れ模様を描く方法…今とあまり変わりませんね…
  一度 入れると消えない入墨は、属の証しとなり、黄泉の国から伝わったという神話から、『あの世への通行手形』でもあると信じられています

  入墨文化は各国々でありますが、持つ意味は少しずつ違います…
  ポリネシアでは『オハナ』を意識した意味が強く、決して威嚇や脅威の印ではないようですよ!

〜Aloha〜