調理の神話

世界には食に関するエピソードが色々あります

最初は焼いたり蒸したり、発酵させたりする『調理』など無く、そのまま生で食べるだけでした

たまたま、偶然、ほおっておいた山羊の乳がチーズになったり、ほおっておいたものが発酵し、ふっくらしたパンが出来たり…ハワイでもパンの実がたまたま溶岩で熱くなったところにあり、焼けて美味しく食べれるようになったり…と、そのまま食べるのでは無く調理して食べる文化に発展していきました


ハワイでは、食文化に関するこんな神話があります


神カーネは、ウアラカアという島を支配していました

そこには12人の美しい娘が暮らしていたのですが、長女のアナリケはハワイに泳いでいき、そこで美しい青年カナカオカイと出会います

二人は結婚しますが、アナリケはやがて夫カナカオカイに飽き、元居た島ウアラカアに泳いで戻ってしまいます

カナカオカイは妻がいなくなったことを嘆き島の老婆に相談しました

「泳いで行きなさい

しばらくすると赤い花の咲き乱れる“沈黙の島”が現れる

それを過ぎ、次の“暗黒の島”も過ぎるとサツマイモのような形をした島が現れる

その島にアナリケはいるが、妹達も同じように美しいから、決して間違わないように!」と…

カナカオカイは、島に到着し、アナリケと再会します

アナリケはカナカオカイが来たことに感動し、食事を出しますが、調理していない生の食べ物ばかりでカナカオカイはがっかりします

そこで、カナカオカイは自分の故郷で食べている調理した食事をみんなに振る舞いました

12人の姉妹達は、初めて見るその料理に感動し、全てたいらげました

ハワイに戻ったカナカオカイは、末娘を大きな犬の背に乗せウアラカア島に遣わし、調理の方法を伝えたそうです


今ではハワイには世界中の食が集まっています

和食はもちろん、タイ料理、中華、イタリア料理…話題になってる『マラサダ』はポルトガル発祥のお菓子!日系人が多いので『もち粉』を使った料理もあります

美味しく食べることの追求は世界中 同じですね!

日々の食事に感謝です


〜Mahalo〜