創生神話

『創生神話』


ポリネシアには様々な創生神話があります

どの国の神話を見ても、たいていは『虚無』『暗闇』が最初にあったとされています

無から始まる一つの創生神話を今日はご紹介


昔 むかし…

世界は『無』しかありませんでした

光も熱もなく、動くものもありません…しかし、やがてポーと呼ばれる暗闇の中で動くものが現れ、熱や水が現れ始めます

そうして暗闇の中で天父神ランギと地母神パパが生まれました

二人はタネ(カネ)やタンガロア(カナロア)をはじめ、たくさんの神々を生みましたが…とても仲の良い夫婦でずっと抱き合ったまま…空間の無い中で不自由をしていた彼らの子供たちは、無理矢理二人を引き離そうと話し合います

しかし、意見がまとまらず、子供たちは争ってばかり…その時に生まれたのが雷鳴や稲光!

そんな中、タネは一人、逆立ちをして足で天を押し上げました

そうすると、天と地は簡単に引き離され暗闇の世界ポーに光が射し昼が生まれました

分かれた天地は互いを想い、天父ランギの嘆きは涙の雨となって大地に降り注ぎ、地母パパの溜息は霧となって天に昇るのでした

その後、空間の中で子供たちは天体や人間を創造していきました


この神話は、ポリネシアの創生神話の原型と言われています

無から始まる有…


日本神話も同じく、混沌とした暗闇に一人の神様が出現し、その後様々な神が生まれます…


世界中の創生神話を調べてみると、たいていは『無』から始まり、様々な共通点があって面白い…!

人間ってみんな同んなじ考えを持っているんだ〜って思います

また機会があれば紹介しますね!


〜Aloha〜